sowan song
2009年11月26日

定刻から約10分。「伊江ってイエー」という勢いのある第一声からスタートを切ったのは、オープニングアクトとなるsowan song。存在感がありながらも、温かみのある歌声を届けてくれるシンガーソングライターである。
まず1曲目に披露したのは「僕は犬」。悪天候ということもあって、知らずと会場の空気はこわばっていたのだろう。彼の声が辺りに響き出すと、次第に全体の雰囲気がゆるんでいくのが分かる。まるで曇り空までも吹き飛ばしてくれるようなパワーの持ち主だ。集まった人達は、ようやくホッと肩をなでおろすことができたに違いない。
3曲目に突入したところで、早くもラストナンバー。体を突き抜けるような爽快感のある楽曲「ポンコツワゴン」を奏でていく。彼の音楽はいつどこで耳にしても、心に晴れ間を与えてくれるから不思議だ。まったく聴く場所を選ばない。ほんのわずかな時間のなかでもそう感じるほど、清々しいメロディが印象的。2005年にも一度このステージに立っている彼。4年ぶりということもあり、きっと自身もイベントの開催を待ちわびていたのだろう。これでもかというほど歌力が伝わってくるステージだ。
そして最後には「伊江ってイエー」と気持ちよく叫び、トップバッターを見事に飾ってくれた。できればもう少し長く彼の音楽を味わいたかったのが正直なところ。けれど、ずっと思い描いていたこの時間に立ち会えたことにひとまず感謝したい。
○sowan songオフィシャル・サイト
http://sowansong.lomo.jp/
Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー
Posted by IE SOUND JAMBOREE at 18:24│Comments(0)
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