FLYING KIDS

2010年01月22日

FLYING KIDS


 集まった多くのオーディエンスの表情を、あんなにも喜びに満ちた顔に変えることができるアーティスト。それがFLYING KIDSだ。愛にあふれたライヴに、バンドと観客のキズナを感じずにはいられなかった。

 とうとうイベントも終盤に突入。開催のスタートを切った当初は、はたして最後までやり抜くことができるのだろうか。そんな疑問と、成功を祈る願いが交差していたように思う。けれど、ようやくここまで無事にイベントが進んだのだ。ただそれだけのことでさえ、グッと涙が込み上げてきた。

 そして雨の中を、必死に駆け回っていたスタッフの想いも浮かんでくる。正直計りしれないものがあるが、彼らのライヴのときは誰もが同じ気持ちの線上にいたような気がした。まさに、ひとつに繋がっていくようなステージだったのだ。

まず1曲目に披露してくれたのは「ドマナツ」。最後の夏を感じるにピッタリなパーティ・チューンで、観客の熱量をどんどん上げていく。会場には、何時間も雨に打たれて立ちっぱなしの人達もいるはず。まったく疲れを見せないオーディエンスのタフネスさに、柔軟さと音楽の持つ力を改めて実感した。

 ちょうど中盤で演奏されたのは、9月に発売されたアルバム『エヴォリューション』に収録されている「シャイン!」。あいにく星ひとつ見えない空だが、彼らの音が明るい輝きとなって注がれていくようである。

「みなさんと伊江島のために歌います!」という浜崎貴司のMC後は、「幸せであるように」を。この楽曲が鳴り出すと、思わず歌詞の一つひとつをしっかり意識して口ずさんでしまう。そんな声が次第に集結した空間には、なんともいえない歓喜が充満していたことはいうまでもないだろう。

「一生忘れない」。ライヴ中に浜崎が叫んでいた言葉は、きっとここに居るすべての人達が感じていたはずだ。そう確信している。カタチとなって見えるかと思えるほどに、喜びが散らばったライヴ。再び目にできる日が来ることを、早くも待ち望んでいる。

○FLYING KIDSオフィシャル・サイト
 http://www.speedstarmusic.co.jp/fk/


Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー


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Posted by IE SOUND JAMBOREE at 16:53│Comments(2)レビュー
◆ この記事へのコメント
待っていました!FLYING KIDS。

解散前のFLYING KIDSさんをあまり知らなかったのですが、

IE SOUND JAMBOREEに浜崎貴司さんが出てから大大ファンになりました。

夢のような幸せなひとときでした♡♡
Posted by イクコ at 2010年01月25日 10:31
>イクコさん

いつもコメントありがとうございます。
レポートお待たせしました!
本当に、夢のような時間でしたね~。

他のレポートもアップ完了なので、
ぜひぜひご覧になってくださいね。
Posted by ライターマツサカ at 2010年01月28日 17:03
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