てぃーだブログ › IE SOUND JAMBOREE 2009 オフィシャル情報サイト

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アウトロ-取材後記

2010年01月28日

 村のお祭りといえるような音楽イベントだった。今回のIE SOUND JAMBOREE 2009を思い返して、そんなことを実感している。

 忘れることのできない思い出のひとつに、沖縄のグルメを味わえたことがある。名物の伊江島牛汁や読谷村にある人気店『金月ソバ』の沖縄ソバなど、心をくすぐるような絶品の数々。これらが会場で手軽に食べられるのだから申し分ない。スタッフは気さくで、舌鼓を打ちながら会話を楽しむなんてことも。ライヴだけではなく、こんな時間も気持ちを充分に和ませてくれるのだ。

 そしてなんといっても、手作り感が目に見えて分かるところに魅力を感じてならない。驚くことに、並べられた机などあらゆるものが島の備品。イベントに対する愛情の深さを、目の当たりにした瞬間だった。損得を越えた想いが確かに感じられたのだ。さらに、渡された取材パスには一つひとつに珊瑚が。なんと前日に手作業したとのこと。細かいところまで、気が配られているのはやはり嬉しかった。

 また、イベントのチケット料金の一部は、民間救急ヘリコプターの運行支援をするMESHサポートに寄付される。民間で運営されるドクターヘリのことを、より多くの人達に知ってもらいたい。そして長く多く飛べるように。そんな気持ちから、MESHサポートと協力することになったようだ。こういったドクターヘリの存在は、メディアで報じられることが少ないように思う。だからこそ、今後も継続してイベントの中で取り上げてほしい。

 ひとりの呼びかけから始まったIE SOUND JAMBOREE。次回はスタッフインタビューなどを試みて、もっとイベントの奥底をひも解いていきたいと思う。きっと、また違ったこの祭りの素晴らしさに出会えるに違いない。

 次から次へと声をかけてくれた地元の人達。会場で会うたびに、ニコッと笑いかけてくれるスタッフやアーティスト。彼らのおかげで、本当に充実感に満ちた幸せな1日を過ごすことができた。この先、何年もこんなアットホーム感のあるイベントが続くことを期待したい。そしてできる限り、追いかけて行きたいと思っている。

Text:松坂 愛
  


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稲川淳二&アンプラグドライヴ

2010年01月28日




 本編のトリを務めたFLYING KIDSのライヴ後、伊江島と本島を繋ぐフェリーのチャーター便が無事に出港。少しの時間を挟んで、キャンパー限定のアンプラグドライヴへとシフトする。

 そのライヴの前には、冷えた体が温まるようにと島の人達が特製のチャンプルーを振る舞ってくれることに。なんとも嬉しい計らいに、感謝の気持ちばかりが沸いてくる。こんなにもアットホームなイベントを、今まで体験したことがあっただろうか。まさに、地元の人達との距離の近さはピカイチだ。顔を緩めながら幸せそうにいただく観客は、身も心も癒されたはず。

 そして、いよいよお待ちかねの時間へ。メインとなるのは、怪談でおなじみの稲川淳二だ。昼間以上に冷たい風と雨が降りしきる中、カラフルなカッパを着たキャンパー達が続々と集まってくる。並べられたイスに腰を下ろし、準備万端な観客。今か今かと待ちわびている様子がひしひしと伝わってきた。

 ライヴは24:00オンタイムにスタート。ゆっくりとした口調で語り始めていく彼。後方で見ていたものの、幾度となく背筋が寒くなる感覚に襲われてしまう。しかも怖さを加速させるように鳴り響く音色と、鳴り止まない風の音がたまらない。ともに話しを聞いていたスタッフが動くだけで、ビクビクしてしまうことも。
彼の怪談話しが終わるまで、緊迫した空気が張り詰めていた。これは、本当に貴重な体験だったように思う。


○稲川淳二オフィシャル・サイト
 http://www.j-inagawa.com/






 このイベントの最後となるのは、All Japan Goithやういずあす、伊禮俊一といった沖縄出身のアーティストによる大セッションだ。集まった人達やスタッフまでもが一斉にカチャーシーを踊る場面もあり、この上ない幸福感に包まれたまま締めくくられていった。


Text:松坂 愛
Photo:江森康之
  


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FLYING KIDS

2010年01月22日




 集まった多くのオーディエンスの表情を、あんなにも喜びに満ちた顔に変えることができるアーティスト。それがFLYING KIDSだ。愛にあふれたライヴに、バンドと観客のキズナを感じずにはいられなかった。

 とうとうイベントも終盤に突入。開催のスタートを切った当初は、はたして最後までやり抜くことができるのだろうか。そんな疑問と、成功を祈る願いが交差していたように思う。けれど、ようやくここまで無事にイベントが進んだのだ。ただそれだけのことでさえ、グッと涙が込み上げてきた。

 そして雨の中を、必死に駆け回っていたスタッフの想いも浮かんでくる。正直計りしれないものがあるが、彼らのライヴのときは誰もが同じ気持ちの線上にいたような気がした。まさに、ひとつに繋がっていくようなステージだったのだ。

まず1曲目に披露してくれたのは「ドマナツ」。最後の夏を感じるにピッタリなパーティ・チューンで、観客の熱量をどんどん上げていく。会場には、何時間も雨に打たれて立ちっぱなしの人達もいるはず。まったく疲れを見せないオーディエンスのタフネスさに、柔軟さと音楽の持つ力を改めて実感した。

 ちょうど中盤で演奏されたのは、9月に発売されたアルバム『エヴォリューション』に収録されている「シャイン!」。あいにく星ひとつ見えない空だが、彼らの音が明るい輝きとなって注がれていくようである。

「みなさんと伊江島のために歌います!」という浜崎貴司のMC後は、「幸せであるように」を。この楽曲が鳴り出すと、思わず歌詞の一つひとつをしっかり意識して口ずさんでしまう。そんな声が次第に集結した空間には、なんともいえない歓喜が充満していたことはいうまでもないだろう。

「一生忘れない」。ライヴ中に浜崎が叫んでいた言葉は、きっとここに居るすべての人達が感じていたはずだ。そう確信している。カタチとなって見えるかと思えるほどに、喜びが散らばったライヴ。再び目にできる日が来ることを、早くも待ち望んでいる。

○FLYING KIDSオフィシャル・サイト
 http://www.speedstarmusic.co.jp/fk/


Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー
  


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佐藤タイジ

2010年01月21日




 心の深い部分まで、ジリジリとにじり寄ってくる言葉の数々。そしてあらゆる感情が織り混ざった演奏。佐藤タイジが繰り広げるライヴには、大きなパワーと感動の渦が激しく巻き起こっていた。

 早くも、さんごステージのトリを務める彼がひとりステージに。ひとたび演奏がスタートを切ると、ひたすらギターを掻きむしっていく。ただただ圧倒的な表現だ。その姿を目の当たりにして、無心に身を委ねている自分にハッとさせられる。いつの間にか、夢と現実をさまよっているような気持ちになっているのだ。

「THEATRE BROOKが再始動することを決めた年…」。そんなMCに、多くの人達から歓声が。待ちにまった復活の光景を、想像した人も多いのではないだろうか。自分もすぐに、期待に胸が高まっていくのが分かった。

 孤独を感じる歌を、ぞっとするほど本能を剥き出しにして歌い上げていく彼。それが空気に乗って響き渡ると、なにかと向き合う力や生きる勇気になっていくから不思議だ。それほどまでに、人の痛みや悲しみに敏感だということなのだろう。だからこそ彼の音楽からは、ここまで希望の光を感じられるのだ。

 終演後は、なんと自らが物販ブースで販売していたという佐藤タイジ。購入者一人ひとりに、サインと握手をしていたとのこと。そんなサプライズもなんとも彼らしい。観客にとって、最高のプレゼントになったに違いないはずだ。

○佐藤タイジ オフィシャル・サイト
 http://www.myspace.com/satotaiji

○THEATRE BROOK オフィシャル・サイト
 http://www.theatrebrook.com/

Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー
  


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織田哲郎

2010年01月20日




 すっかり辺りも暗くなってきた頃。会場のムードをガラリと変えたのが、タッチューステージに登場した織田哲郎だ。まさに、大人の魅力を醸し出したステージを堪能することができた。

 シンガーソングライターであると同時に、ヒットメーカーでも知られる彼。相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」やZARDの「揺れる想い」など、数々のヒットソングを生み出してきたことは音楽好きならずとも周知の事実。

 そんな彼の演奏が始まると、セクシーな声に観客の視線が一斉に釘付けに。照明が映える夜の雰囲気までも、さらに味わい深くしてくれるかのよう。彼のライヴを見ていると、まるで海辺にいるような気分になってしまう。たとえ天候が大荒れだとしても、脳裏には続々と穏やかな風景ばかりが流れ込んでくるのだ。彼自身の世界観が確立されている証拠でもあるだろう。
 
 また、長年親しまれている定番曲「いつまでも変わらぬ愛を」では、これでもかというほどに情熱的な想いが身に染み渡ってくる。出会いと別れの繰り返しが当たり前のようになっているこの日々に、変わることのない愛の重要さをしっかりと教えてくれるようだった。

 落ち着いた佇まいから奏でられる、ワイルドで妖艶な楽曲の数々。なんて贅沢な時間なのだろう。そんなことばかりが頭によぎっていたように思う。誰もが彼の艶のあるステージに、惚れ惚れするほど酔いしれてしまっていた。

○織田哲郎オフィシャル・サイト
 http://www.t-oda.jp/

Text:松坂 愛
Photo:江森康之
  


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つじあやの

2010年01月13日




 つじあやのの歌とウクレレの音色が重なり合うと、世界の色がどんどんカラフルに変化していく。まるで、おとぎ話しのなかにでも入り込んだかのように。彼女の柔らかな風に包まれた楽曲の数々に、幾度となくウットリしてしまった。

 2002年にスタジオジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌に抜擢されたことがきっかけで、瞬く間に人々の生活に浸透した彼女の音楽。きっと、そのほのぼのとした歌声を耳にしたことがある人も多いはず。そして今回、個人的に彼女を沖縄の地で見ることができるのを楽しみにまちわびていた。想像をはるかに越えて、この場所の雰囲気と彼女の音楽は絶妙にマッチしていたように思う。

 とくに印象的だったのは、愛するという気持ちを大切にしてほしいというメッセージが詰まった「愛する人へ」。ただ大切な人がいるだけで、感情はどこまでも優しくなれる。そんな穏やかな気持ちを呼び起こしてくれるようだ。

 さんごステージの真後ろにそびえ立っているのは、大きなガジュマルの木。ちょうど陽が落ち始めていたこともあり、幻想的にライトアップされていたのが記憶に残っている。彼女の紡ぐ詞に反応するかのように、光を放っているようだ。その美しい光景に、喜びを噛み締めずにはいられなかった。

 すべてをリセットしてくれるような癒しの音楽。終演後も、顔のほころびが取れないまま歌が頭をループしていたように思う。メジャーデビュー10周年を迎えたばかりの彼女。今後も、止まることなくマイペースに歩み続けてくれそうだ。

○つじあやのオフィシャル・サイト
 http://www.tsujiayano.com/

Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー
  


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真心ブラザーズ

2010年01月13日




 理屈抜きに、熱いモノが込み上げてくるライヴがここにある。曲が終わるたびに沸き上がる歓声の中、あらためて真心ブラザーズが持つパワーの凄まじさを実感することができた。

 デビュー曲「うみ」からスタートすると、一気に会場のボルテージがヒートアップ。いい具合に肩のチカラが抜けた彼らの演奏は、何かを解きほどいてくれるように響いてくる。まるで心も体も、これでもかというほど解放してくれるかのようだ。きっと、それはふたりが持つ芯のある強さと温かさを感じているからなのだろう。

 そしてMCはとことん気さく。一瞬にして、観客の笑いを引き出すこともあったほど。バンド編成も申し分なく素晴らしいけれど、ふたりで出演というのがより親しみやすさを生み出したのかもしれない。そこにはもう、天候のことなど気にする観客はいなかったはず。それほど笑顔の連鎖が散らばっていたのだ。

 中盤に披露された「空にまいあがれ」では、集まった皆が一斉に空へと手を向ける場面も。正直にいえば、手をあげずにはいられないほど気持ちが高揚していた。ステージの後方へ目を向けると、主催者も手を伸ばして楽しむ姿が。彼らの音楽を通して、すべての人達が繋がっていく。そんなことを純粋に思えることができたのだ。

 そして、ステージを締めくくったのは名曲「どか~ん」。ストレートな言葉達が、容赦なく心の奥底にグッと迫ってくるようだった。信じられないほどの幸福感に満ちたひと時。この場に居合わせたことがなにより嬉しい。

○真心ブラザーズオフィシャル・サイト
 http://www.magokorobros.com/

Text:松坂 愛
Photo:江森康之
  


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saigenji

2010年01月13日




 イベントの中盤に差し掛かる頃には、地元の子どもに大人気のヒーロー、琉神マブヤーが登場。待ちにまったといわんばかりに、会場にいる子ども達から笑顔がこぼれていく。もちろん撮影会でも、長蛇の列ができていたとのこと。ちなみに、東京から訪れていたアーティストやスタッフもかなり喜んでいたようだ。やはり、ヒーローには何歳になっても憧れるもの。見ているだけで微笑ましくなれる瞬間だった。

 そして16:25分頃、さんごステージに姿を見せてくれたのはsaigenji。南米の民族音楽フォルクローレやブラジル音楽を中心に、ジャズやソウルなど様々なジャンルを取り入れたシンガーソングライターである。彼もまた、このイベントにゆかりのあるアーティストのひとりだ。こうして再び出演するミュージシャンが多いことからも、どれほどイベントが愛されていたかが分かる。

 ライヴは、オーディエンスのコミュニケーションを大切に展開されていく。だからこそ、周りに集まる大勢の人達が楽しそうに体を揺れ動かしているのだろう。彼の空気感を体験すれば、誰しも全身でリズムを感じずにはいられないはず。そして歌声にピッタリ寄り添うように鳴らされるのは、アコースティックギター。まるで楽器も歌っていると、そう感じずにはいれないような情感あふれる音色だ。思わずメモを書き留める手を止めてしまうほど、心を奪われてしまった。

 音楽とともに生きている。彼の演奏を見ていると、やはりそんな言葉が浮かんでしまう。繊細さとダイレクトさを兼ね備え、ありのままを表現する彼のライヴ。まだ一度も触れたことがない人は、ぜひじっくり体感してほしい。音楽の魅力を、これまで以上に教えてくれるに違いない。

○saigenjiオフィシャル・サイト
 http://saigenji.com/

Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー
  


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安藤裕子

2009年12月25日




 凛としながらもどこか憂いを帯びた歌声と、強い芯のある世界観。そして内に秘めた感情を全身の力を使って放つ姿に、頭のてっぺんからつま先まですべての神経が引き寄せられてしまった。そんなステージを繰り広げてくれたのが安藤裕子である。

 柔らかなメロディが印象的な「はじまりの唄」からスタートしたこの日のライヴ。舞台に立った彼女は、身振り手振りを交えて歌に込められた想いを表現していく。そのパフォーマンスを前に、思わずすがりつくように見入ってしまった。ただ、それは自分だけではないはずだ。オーディエンスも、息づかいまで感じ取ろうとするように真剣な眼差しでステージを見つめている様子。

 彼女の歌の世界を聴いていると、嬉しいことや悲しいことなど人が持つ様々な感情の渦が流れ込んでくる。まるで、純粋な心の固まりに接するかのようだ。だからこそ、哀しみを歌う曲だとしても優しさに満ちているのだと思う。

 中盤では、「六月十三日、強い雨。」を。音楽にどっぷり浸りながら、そばにいる大切な人を思い浮かべていく。そして言葉の一つひとつを胸に深く刻み込んでいるうちに、誰かを愛しく思うことの重要さを再確認させられてしまう。新曲「Paxmaveiti ラフマベティ -君が僕にくれたもの-」では、光のある出口へと導かれるような感覚に。曲が進むにつれて、次第にじんわりと目の奥が熱くなっていくようだ。

 何もかも包んでくれる大地のような温かさを持ち合わせた彼女の音楽。聞き終わった後、一点の曇りもない気持ちが広がっていた。2010年1月からは、アコースティックライヴツアーを開始するという彼女。そちらもぜひチェックしてほしい。

○安藤裕子オフィシャル・サイト
 http://www.ando-yuko.com/

Text:松坂 愛
Photo:江森康之
  


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伊禮俊一

2009年12月21日




 数ある音楽の中でも、ごくまれに鮮明な風景を見せてくれる楽曲に出会えるときがある。まるで旅のように映像が次々と巡ってくるのだ。今回、初めて見ることとなった伊禮俊一のステージには、穏やかなイメージをかき立てられることが幾度となくあった。

 沖縄県北部に位置する伊是名島。人口約1800人という離島に生まれたのが、シンガーソングライターの伊禮俊一である。ここ沖縄を中心に、精力的にライヴ活動を行なっている彼。こうして地元の歌い手に巡り合う機会があるのも、IE SOUND JAMBOREEの魅力のひとつだろう。島の人達が普段あまり触れることができないアーティストはもちろんのこと、地元を盛り上げているミージシャンも続々と参加しているのだ。県内外を問わず楽しんでもらいたい。そんな主催者側の意向が伝わってくるようである。

 ライヴは、ポップ要素のある楽曲から民謡までと様々なナンバーを披露。彼が持つ音楽性の幅広さは抜群だ。そして、印象的なのが故郷を想う言葉が散りばめられた詞。自身がこれまで見て来た情景を、しっかり描写しているのがよく分かる。なにより伝えたいことがあって、歌っているというのがビシビシ感じられる内容だ。

 その詞に合わさるのは、ナチュラルな歌声や三線を基調としたサウンド。瞬く間に、ゆったりした雰囲気を醸し出してくれる。この空間がずっと続いてほしい。そう思うことができるひと時を過ごすことができた。この先、彼から湧き出る歌はどのように変化していくのだろうか。どんなスタイルになるにしても、できる限り見続けていきたいと思う。

○伊禮俊一オフィシャル・サイト
 http://irei.syncl.jp/

Text:松坂 愛
Photo:オフィシャル・フォトグラファー
  


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